ごあいさつ

治療の目標

薬で副作用が出ることがあり得ます。

したがって、薬を開始するにあたっては、使うメリットの方がデメリットよりも大きくなければいけません。

そのためには、適正な検査を行うなどして正しい診断をつけることが前提となります。

 

関節リウマチにも骨粗鬆症にも診断の基準がありますので、それに合致しているかをよく検討します。

さらに患者さんと医師の間で治療の目標を共有化しておく方が良いと思います。

 

関節リウマチの場合は、関節の腫れや痛みをなくすことが当面の目標となります。

痛みと腫れをなくすということは、患者さんご自身にも非常にわかりやすい目標です。

さらに関節の破壊・変形を止めて、関節の機能を維持することが最終的な治療目標です。

 

骨粗鬆症は初期の段階では痛みなどの自覚症状がありませんので、患者さんと治療目標を共有化することは簡単ではありません。

骨粗鬆症の治療目標は、「骨折を予防し、健全な骨格を維持すること」です。

痛みも腫れもなく元気に暮らしている方に、骨折を予防しましょうと言っても現実感が湧かないのも当然です。

もっと説得力のある説明ができないものかと思案していました。

 

倉本聰さん脚本、テレビ朝日制作のドラマ「やすらぎの郷」を見ていてこれだ!と思いました。

私は本田技研やトヨタ自動車と歩行訓練用ロボットの共同研究をしていたことがあって、歩行理論については結構勉強をしてきました。

浅丘ルリ子さんは理想的な歩行をしています。

 

テレビの画面のスケッチです。

老女優の歩行スケッチ.jpg

一番右が浅丘さんです。

浅丘さんは80歳近い年齢ですが、背筋がまっすぐでとても姿勢が良いです。

 

高齢者になっても良い姿勢でいることが骨粗鬆症治療の目標だと言えましょう。

顔や髪のケアだけでなく、姿勢の良さをキープすることも若々しさを保つためには不可欠なことだと思います。